積水ハウスの評判・口コミを調査！後悔・満足のリアルな声や理由を分析

マイホームづくりを考えるとき、まず悩むのが「どのハウスメーカーに頼むか」ではないでしょうか。
その中でも積水ハウスは、知名度や実績のあるメーカーとして多くの方に選ばれています。

ただ、「評判が良さそうだから」といって、必ずしもすべての人に合うとは限りません。

この記事では、積水ハウスの基本情報から実際の口コミ・評判、メリット・デメリットまでをわかりやすく解説。「本当に満足できる家が建つの？」「後悔した人の理由は？」そんな疑問をひとつずつ解消していきます。

積水ハウスを検討中の方も、他のハウスメーカーと迷っている方も、住まいづくりの参考にしていただければと思います。

積水ハウスの基本情報

積水ハウスは、1960年に設立された日本を代表する大手住宅メーカー。

住宅業界の中でも売上高・施工実績ともにトップクラスを誇り、戸建住宅から集合住宅、商業施設、リフォーム、海外展開まで幅広く手がけています。

会社名	積水ハウス株式会社
設立	1960年8月1日
従業員数	15,664名 （2025年1月31日現在）
建築士保有数	一級建築士：3,320名（2025年1月31日現在）
累計建築戸数	2,649,752戸（2025年1月31日現在）（業界No1）
住宅構造	鉄骨造・木造

業界トップクラスの設計力：「邸別自由設計」でオリジナルの住まい

積水ハウスでは、敷地や気候条件なども考え合わせながら、一人一人の要望に応えていく「邸別自由設計」を特徴としています。

そのため、積水ハウスでの家づくりは自由度がとても高く、希望の間取りの実現などオリジナルな家づくりが可能です。

積水ハウスでは優秀な一級建築士が多く在籍しており、その中でも厳しい審査を通った上位8%ほどのトップクリエーター集団、「チーフアーキテクト」の存在があります。

この資格は2年ごとに更新されることから、多くの設計士がチーフアーキテクトを目指して切磋琢磨しており、積水ハウスの設計士はレベルが高いと言われる理由にもなっています。

積水ハウスの坪単価は約120～150万円

積水ハウスの坪単価は、約120〜150万円と大手ハウスメーカーの中でもトップの高さです。

坪単価が高くなる理由として以下の理由が挙げられます。

他社ではオプション扱いとなるグレードの設備や仕様が、積水ハウスでは標準仕様であったり、一級建築士による自由度の高い設計など、総じてレベル高く評価されています。

その分、価格に見合う高品質でデザイン性の高いマイホームを実現できるでしょう。

積水ハウスの坪単価については、以下の記事で詳しく解説しています。ぜひ参考にしてください。

【分析】積水ハウスの良い評判・口コミ

積水ハウスの評判は、ネット上の口コミやSNSなどでの体験談など、さまざまな場所で確認できます。ここでは、実際の購入者からの代表的な口コミをご紹介し、その理由を分析します。
（参考サイト：オリコン顧客満足度ランキング、みん評）

こだわりの間取りで理想のマイホームを建てられた

積水ハウスは、優秀な一級建築士が数多く在籍しており、要望に沿いながら理想の間取りなどを提案するスキルの高さを特徴としています。

理想の間取りやデザインが叶ったという満足度の高い口コミはとても多くみられます。

営業マン、設計担当、インテリアコーディネーターなどがワンチームとなり、家づくりをサポートする体制が整っています。

各担当者の対応の良さ

積水ハウスでは、知識や経験の高い営業や設計担当者に対する評価がとても多くみられます。

なかでも、営業担当者に対する評価ではオリコン顧客満足度調査において、営業担当者の満足度が高いハウスメーカーランキング（2025年）で第２位を獲得しています。

地震や火災に強い家への安心感

積水ハウスは、耐震・耐久・断熱性能に非常に力を入れているため、居住後に性能の高さを実感する声が多いです。積水ハウスを選択した理由にも挙げられています。

鉄骨住宅（イズシリーズ）と木造住宅（シャーウッド）それぞれに高性能な仕様を備えており、断熱等級7相当の家づくりにも対応しています。

アフターサービスや保証の手厚さへの満足度

アフターサービスの良さも積水ハウスの魅力のひとつです。保証期間も長く、安心して暮らすことができます。

【分析】積水ハウスの悪い評判・口コミ

次に、積水ハウスに対してネガティブな口コミ・評判にはどのようなものがあるか見ていきましょう。

価格が高くて予算を大幅に超えた

積水ハウスの価格が高いという口コミは多く、実際、坪単価は業界トップの高さと言われています。

優秀な設計士が多く在籍しているため、自由設計への提案力は他社とは比較にならないほど優れており、また、ブランド力や品質、仕様の高さも価格に反映されています。

その上、標準仕様ではなく「カスタム」することでどんどん追加費用が発生し、最終的に大幅な予算オーバーになるケースも多いです。

担当者やアフターサービスへの不満

このような不満を挙げられている口コミもありますが、積水ハウスの営業担当者やアフターサービスへの満足度は、総じて高く評価されています。

営業担当者への評価は、どの口コミサイトにおいても必ずと言っていいほど良い口コミ・悪い口コミ両方が見られます。

営業担当者との相性は家づくりを成功させる上で非常に重要で、信頼できる営業マンが担当することで、満足度の高い理想の家づくりができます。

もちろん、なかには相性の合わない担当者もいるでしょう。ストレスにもつながるため、その場合は、担当者を変更してもらいましょう。

評判からみる積水ハウスで家を建てるメリット

まずは、評判・口コミをふまえて積水ハウスで家を建てるメリットについて解説します。

それぞれ詳細を見ていきましょう。

メリット１：高い提案力と設計の自由度

積水ハウスは敷地や気候条件なども考え合わせながら、一人一人の要望に応えていく「邸別自由設計」を特徴としており、一邸ごとオーダーメイドな家を建てることができます。

また、「ダイナミックフレーム・システム」という積水ハウスの独自の技術を用いて、梁の無い大空間を作ることも可能にしています。

設計の自由度の例

とくに、設計士のレベルが高いことは積水ハウスの大きな強みであり、ライフスタイルに合わせた間取りや外観、デザイン、さらには敷地の持つ可能性までトータルで提案が受けられます。

打合せの段階から設計士が同席し、丁寧なヒアリングと経験やノウハウを活かし、最適なプランを提示してもらえます。

チーフアーキテクトを含めた建築士による提案は「自分では想像できなかったアイデアをもらえた」と評価されることが多く、満足度の高い家づくりの実現につながります。

メリット２：耐震性が高く災害に強い

積水ハウスは耐震性は業界トップを誇り、阪神大震災、東日本大震災、熊本地震において、被災エリアでの半壊全壊がゼロという実績があります。

扱う構法は「軽量鉄骨」「重量鉄骨」「木造」と3種類あり、それぞれにおいて耐震性の高い構造になっています。

また、外壁についても、地震によるひび割れや脱落を防ぐ技術、隣家からの火災に耐えうる「ダインコンクリート」と名付けたオリジナル外壁材が施されています。

延焼を想定した耐火実験により、その防火構造は国土交通大臣の認定も受けています。

メリット３：充実したアフターサービスと保証

積水ハウスの保証・サポート体制は、他社と比べても非常に手厚く、とくに重要な「構造躯体」と「雨水の侵入を防止する部分」について30年の初期保証を用意しています。

政府の定める法律（住宅瑕疵担保責任）では、すべての新築住宅は10年の初期保証期間が義務付けられています。

また、30年の初期保証期間が過ぎた後でも、必要なメンテナンス工事（有償）をおこなうことで、建物がある限り保証が行われる「永年保証」制度もとっています。

カスタマーセンターも24時間365日で対応。そのスタッフ数は全従業員の1割も占めるほどで、快適な暮らしのサポートを重要視していることがわかります。

積水ハウスの保証制度については、以下の記事で詳しく解説しています。ぜひ参考にしてください。

メリット４：大手ならではの安心感とブランド力

積水ハウスは、その名前を知らない人はいないと言っていいほど、大手ハウスメーカーの中でも指折りのブランド力を誇っています。

積水ハウスのホームページによると、1960年の創業から2025年1月31日までの累計建築戸数は約265万戸で、この数字は国内の大手ハウスメーカーのなかでも圧倒的にトップの実績です。

知名度と実績のある大手だからこそ、安心感と信頼、建てたことへの満足感も大きな魅力となっています。

評判からみる積水ハウスで家を建てるデメリット

次に、積水ハウスのデメリットについて解説します。

デメリット１：坪単価が業界トップクラスで高い

口コミでも多くみられましたが、積水ハウスの価格は他の大手ハウスメーカーと比較しても高水準にあります。

価格に見合う品質があるとはいえ、「コストパフォーマンス重視の人」にはおすすめできません。

実際ネガティブなコメントだけでなく、「そもそも材質が良いので価格には納得している」、「金額はオーバーしたが、すべてにおいてワンランク上の家を建てられたので満足」といった方も多くみられました。

デメリット２：断熱性能は特化していないが、バランス重視の設計

積水ハウスの住宅は、断熱性・気密性ともに一定の高い性能を備えていますが、業界内で「断熱に特化している」といえるハウスメーカーと比べると、性能値の面で特段に突出しているわけではありません。

例えば一条工務店や北海道生まれの高断熱系ハウスメーカーなど、より断熱性能を数値で追求するハウスメーカーも存在します。

ただし、積水ハウスでは住宅性能だけに頼らず、

といった観点を重視しており、「性能だけでなく、暮らし心地までを設計する」という考え方に基づいています。

そのため、「とにかく断熱性能にこだわりたい」「UA値・C値の数値を重視したい」という方には、ほかの選択肢も含めて比較検討するのがよいでしょう。

デメリット３：営業・設計担当によって提案の質に差が出ることも

積水ハウスは自由設計の幅が広く、間取りやデザインだけでなく、構造や設備の選択肢も豊富です。

これは大きなメリットですが、担当者の提案力や知識量によって、その自由度がプラスにもマイナスにもなり得るという一面もあります。

実際に、「担当者の提案が的確で満足のいく家になった」という声がある一方で、「後から思えばもっとこうしておけばよかった」という後悔を口にする方も見られます。

積水ハウスには優秀な営業・設計担当者が多く在籍していますが、すべての担当者が住宅に精通しているとは限らないのも事実です。

このようなリスクはどのハウスメーカーでも起こり得ることです。大切なのは、あなた自身が「わからないことは納得できるまで質問する」「営業マン任せにせず、自分でも一定の知識を持って判断する」など、主体的に動くことです。

評判からわかる積水ハウスに向いている人・向かない人

積水ハウスは、顧客の要望に最大限に応える「邸別自由設計」を特徴としており、一邸ごとオーダーメイドな家を建てることができます。

そのため、間取りやデザインに妥協せず、オンリーワンにこだわりたい方は積水ハウスが向いています。

また、積水ハウスは業界トップクラスの耐震性・耐久性を誇ります。地震や火災に強く、保証期間も長いため、長く安心して暮らせる住まいを求める方にとって、最適な選択肢と言えるでしょう。

逆に、間取りやデザインに細部まではこだわらない、高級感よりもコスパの良い住宅で価格を抑えたい、などという方には積水ハウスは向いていないと言えるでしょう。

積水ハウスの高い提案力は価格を上げているひとつの理由でもあるため、性能やコスパを重視する場合は他のハウスメーカーを検討することをおすすめします。

積水ハウスに関するよくある質問

ここでは、積水ハウスに関するよくある質問を紹介します。

積水ハウスが高い理由は？

積水ハウスはブランド力も高く、一級建築士の人数も従業員数の2割も占め、その提案力は業界トップと言われています。

おもに以下のような点が価格に反映しています。

• 標準仕様のレベルが他のハウスメーカーに比べて高い
• 提案力、デザイン性が高く、要望に合わせた個別設計が可能
• 高品質な材料と技術力で、耐震性・耐久性など住宅性能が高い
• 保証やアフターサービスが手厚い

セキスイハイムと積水ハウスは同じ会社？

セキスイハウムと積水ハウスは全く異なる会社です。

どちらも「積水化学工業」をルーツに持ちますが、現在は資本関係のない独立したハウスメーカーです。社名が似ていますが、企業としてはまったく別です。

積水ハウスのシャーウッドってなに？評判はどう？

シャーウッドは、積水ハウスが手がける木造住宅ブランドです。

鉄骨住宅が主力の積水ハウスですが、シャーウッドは「木の家」にこだわりたい方向けのラインで、木造ならではの温かみあるデザインや自由度の高い間取りが特徴です。

積水ハウスと比較するのにおすすめのハウスメーカーは？

積水ハウスと同じく、大手で実績のあるハウスメーカーを比較対象にするのがおすすめです。以下のようなメーカーがよく比較されます。

• へーベルハウス
• ダイワハウス
• ミサワホーム
• 住友林業
• 三井ホーム

それぞれに強みや特徴があるため、「構造の違い」「デザイン性」「価格帯」など、自分の優先順位に合った比較をすると判断しやすくなります。

積水ハウスで後悔しないためのポイント5つ

メリット・デメリットを理解したうえで、積水ハウスで家を建てて後悔しないためのポイントを5つご紹介します。以下のチェックポイントを意識することで、満足度の高い家づくりにつながります。

「本体工事費」以外に「付帯工事費」「外構工事費」「設計費」などが別途必要となることが多いため、初期段階から見積書の内訳を細かくチェックしましょう。

仕様カタログを見ながら、希望する内容が標準かどうかを確認しておくことが重要です。

営業・設計・現場監督など、担当者とのやり取りも家づくりには大きく左右します。担当者の経験や相性が不安なら、変更を相談することも検討しましょう。

また、家は建てて終わりではありません。10年後・20年後など必要なメンテナンス費用（外壁塗装、設備交換などのタイミング）も含めて、トータルコストで家づくりを考えることが大切です。

積水ハウスの品質は高いですが、それが自分に最適かは別問題。他のハウスメーカーなどの資料請求や見学も行い、比較検討を経て判断しましょう。

【最後に】評判からみた積水ハウスのまとめ

積水ハウスは‟安心と提案力”で選ばれる実力派ハウスメーカー

この記事では、積水ハウスが「高い？」「後悔する？」などと言われる口コミ・評判や、積水ハウスで家を建てるメリット・デメリットについてご紹介してきました。

評判・口コミからみた積水ハウスのメリット・デメリットをおさらいしましょう。

一方、積水ハウスに悪い評判や口コミがあることも事実です。多くは価格の高さによるものや、一部の担当者への不満など、検討・改善することが可能な内容であることでした。

口コミだけで判断せず、メリット・デメリットを十分に理解した上で、自分のライフスタイルや優先順位に合っているかを見極めることが重要です。

良い評判も悪い評判も、すべては「事前にどれだけ情報収集し、確認し、納得して契約したか」によって大きく変わります。

他のハウスメーカーと比べて納得した選択を！

マイホームは建てて終わりではなく、長く快適に暮らすための場所。

ひとつのハウスメーカーだけで判断するのではなく、必ず他のハウスメーカーとも比較しましょう。比較すると各社の特徴が判断できるはずです。

後悔しない家づくりのためには、知識が絶対に必要です。

建ててから後悔しないためにも、複数社から情報を集め検討することをおすすめします。まずはカタログを集めてある程度の知識をつけてから住宅展示場へでかける方が効率的です。

会社ごとの特徴を比べながら、理想の暮らしのイメージをふくらませていきましょう。